板橋ビューネ2023/2024参加公演
谷崎潤一郎『白昼鬼語』
エドガー・アラン・ポーは、舞台役者だった両親から『リア王』の登場人物エドガーから名前を付けられた。上演作品として、実はそこを取っ掛かりにずっとポーの作品を探していたのだが、決められず、どんどん範囲を広く取り、江戸川乱歩を始め、日本の文壇への影響までを視野に入れることになった。
そして、江戸川乱歩は谷崎潤一郎の犯罪小説に影響を受けて、ああいった探偵小説を書き始めた、という一節に出会い、すぐに谷崎潤一郎をやったらいいんじゃないかと思い浮かんだ。昨年、リーディングとは言え、久しぶりに『お国と五平』を上演し、やっぱり谷崎は面白いと考えていた矢先だった。さて、江戸川乱歩が特に影響を受けたとされる幾つかの中に、『白昼鬼語』があるのだが、実はこの物語にはポーの小説『黄金虫』が登場する。こうして輪がつながって、今回の上演作品が決まった。
今期の板橋ビューネのテーマは『贈与』。近年では最も重要な社会テーマで、レヴィストロースなど哲学や民俗学、社会学にまたがる現代を生きる為の必要な知識とされているが、今回の楽園王では、ポーから続いて行く作風の継承に『贈与』の片鱗を見つけて行く。
楽園王とは? 1991年、劇作家である長堀博士の戯曲を自らの演出で上演する目的で設立。その後10年を経て、長堀の独自性の高い演出の面が評価され、古典戯曲や文学作品などもレパートリーに加わる。利賀演出家コンクールではイヨネスコ『授業』の演出にて優秀演出家賞を受賞。その後、チェーホフ『イワーノフ』の演出では奨励賞を。(財)静岡県舞台芸術センターからは2度の招聘を受け、寺山修司『青ひげ』、エウリピデス『メディア』を上演。迷宮性の高い長堀博士のオリジナル戯曲と古典戯曲や文学作品の二刀流にて精力的に活動中。2024年で設立33年目。
期間 |
2024/02/01 (木)~2024/02/04 (日) 上演時間:約1時間20分(休憩なし)を予定 |
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劇場 | サブテレニアン |
出演 |
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脚本 |
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演出 |
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サイト |
※正式な公式情報は公式サイトでご確認ください。 |
スタッフ | |
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その他注意事項 |